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政策アイデア – 琴弾荘でコラボホテル案

政策としてまとめるほど練ってはいないけれど、とりあえずアイデアとして残しておきたい。そんな政策についてのアイデアを、これからこの『政策アイデア』カテゴリで書いていこうかと思います。

一つ目のアイデアとして、琴弾荘でのコラボホテル運営案についてつらつらと。


琴弾荘を運営していたラヴィールコート社は、2020年6月で琴弾荘の運営を停止し、8月に高松地裁観音寺支部から破産手続き開始決定を受けています( ニュースソース )。その後、私自身も月に1~2度くらいは琴弾公園に立ち寄った際、正面玄関をのぞいたりしていますが、未だ他の事業者による経営引き継ぎなど行われていないのか、2021年9月時点で閉鎖されたままとなっています。

歴史あるホテルが活用されないままとなっているのはもったいないですし、観光地の一つである有明浜に面したホテルが運営されていない状況は、観光資源を活かした集客を行いたい市政の観点からも痛手です。

寡聞にして、琴弾荘の再生プランに関する話は私の耳に届いていないので、もし私が再生プランを立てるなら、ということで考えたのは、コラボホテルとしての運営計画案です。


昨今、ゲームやアニメ、コミックなどとコラボレーションしたカフェは、一定の認知を得ています。同様に独自性が高いコンセプトに基づいて運営されるホテルについても、好評を博しているものが数多あります(例 : 部屋が全て氷でできている『氷のホテル』など)。

それと同様に、コンセプトとして『コラボ』を掲げるのが、コラボホテルという案です。このコラボは、著名な作品等を使用料を払って使わせていただく、という通常のコラボではなく、ホテルを自分色に染められる、という意味あいでのコラボとなります。

つまり、例えばYoutuberさんの企画で『ホテルを○○色に染め上げてみた』とか、そういった舞台としてホテルを提供する、という形になります。いわば、ホテルを『キャンバス』として提供し、自由に思う絵を描いてもらう、というイメージですね。


どこまでをコラボとして許諾するか、といった部分については考えないといけませんが、部屋であれば壁紙を変更したり、独自の照明に入れ替えたり、ロビーなどであれば専用の立て看板や展示物の設置を許可する、といった風に、それぞれの場所においてコラボする範囲などを変えます。

基本的には一定期間においてコラボを行い、期間後には機材などは撤去する形となりますが、例えば部屋に対して行ったコラボについては、合意があれば残すという形にし、コラボを行った人のファンが泊まれるという形にすれば、観音寺市まで行ってこのホテルに泊まりたい、という需要を喚起でき、付加価値にもなるでしょう。

さらに、そのコラボのための改装作業について、観音寺市の業者を指定する形にすれば、地元業者の利益にも繋がります。コラボを年何回実施できるかにもよりますが、コラボ範囲によっては大きな利益の一つになるかもしれません。


……と、ここまではメリットについて触れてきましたが、当然デメリットもあります。まず、コラボによって得られる利益と、運営費が釣り合うかという問題です。ホテルの運営には安くない経費が必要となるため、それ以上の集客による利益が見込めなければ、実現は難しいでしょう。

また、コラボ実施のための費用(改装費等) は基本コラボ依頼者に持っていただく形を考えていますが、その費用を支払ってもコラボを行いたいという人がどれだけいるか、といった問題もあります。

さらに、琴弾荘は民間事業者の所有であるため(破産宣告を受けた後は別かもですが)、行政の側から強制することもできません。あくまでお願いとか提案という形になるでしょう。


ということで、なかなか実現は難しいであろう案ではありますが、どのような形であるにしても、琴弾荘がふただびオープンしますように、という願いを込めて考えてみました。

あ、あと、他の例では廃病院が撮影用のスタジオとして生まれ変わったという事例もあるので、同様にスタジオとして転用する、という案もいいかもしれませんね。こちらなら運用コストは低いですし、コラボホテルよりは投資も必要なさそうなので、まだ芽があるかもしれません。

以上、最後グダグダになりましたが、とりあえず一つの案として。