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政策アイデア – 個人宅への防犯カメラ補助金事業案

政策アイデアを簡単にまとめるだけだから、短文・短時間で書いていけるだろうと思っていたのに、むしろ最も長文になってしまったのでは……という勢いだった コラボホテル案 ですが、今回は短く。


香川県警察防犯カメラ設置促進事業 という、香川県警が行っている補助金事業があります。これは自治体や市町村のみが対象となっており、個人が防犯カメラを設置する際には適用されません。

その部分を観音寺市の予算としてカバーし、個人が防犯カメラを導入しやすくする、というアイデアです。(今回は趣旨が簡潔にまとまった!w)


数年前の話ですが、ハロウィンに渋谷で大暴れした人間が、複数の防犯カメラの映像をつなぎ合わせて追跡することで特定され、逮捕されるということがありました。

この事例から分かることは、守りたいところだけに防犯カメラを設置していても、映りが悪かったり、街中での犯罪で個人の顔は分かっても、それ以上追跡するための手立てがない場合、犯人を突き止めることは難しいということです。

それを間接的にサポートするのが、個人宅に設置された防犯カメラです。先の事例のように、犯人が行動したと考えられる地点の防犯カメラ映像をつなぎ合わせることで、犯人逮捕に繋がる可能性が高くなります。

実際に、私自身も自宅に防犯カメラを導入しておりますが、カメラには自宅に面した道路も映っていることから、香川県警より映像提供のお願いを受けて、データ提供を行ったことも複数回あります。

つまり、個人宅への防犯カメラ導入は、自分のためだけではなく、周囲の防犯にも繋がるという観点もあるわけですね。


であるならば、個人宅への防犯カメラに市が補助金を出すことで、防犯カメラ導入が進めば、結果的に市全体の防犯意識の向上にも繋がると考えられます。

私自身の経験から、安価に製品を仕入れるルートや導入・運用のノウハウなども承知していますので(某有名観光地のライブカメラ導入等も手がけています)、安く、高品質な防犯カメラ導入についてもサポートできるかと思います。


さて、デメリットについても記載しておきますと、カメラを町中にという話でよく出てくる、プライバシーはどうなるのかという問題ですね。こちらは確かに難しい部分ではありますが、基本的にこの案は個人宅の防犯意識を高める点が第一で、第二に警察への協力・市内の防犯向上ということですから、無条件に様々な人を撮影し、公開するというわけではありませんし、撮影したデータを市や警察が無条件に収集するということでもありません。

一般的な防犯カメラ同様、自宅内のレコーダー等に撮影データが保存され、確認できるという機材導入を進めるという方向で考えています。警察などから映像提供の依頼があれば、個々人の意志で協力する・しないを選択していただく、という形になるかと思います。(案の趣旨からは協力してもらえればと思いますが……)


ということで、個人宅への防犯カメラ導入補助金案でした。

最後に余談ですが、防犯カメラと一口に言っても、いろいろなメーカーから様々な価格で様々な機能が搭載された商品がたくさん出ていて、それらを比べたり実際にテストしたりすると、結構面白いですよ。

私自身、仕事柄10数台以上のカメラについて動作テストや検証を行ってきていますが、それぞれに個性があって、こういう場所にはこのカメラだな、とか、この用途にはこのカメラが良さそう、というノウハウを蓄積しています。(中身がオタクなので、機械いじるの楽しいですw)

しかし、安価なカメラの中には致命的な脆弱性があって、外部から攻撃を受ける可能性がある機材も見つかっていたりしますから(もちろん購入してテストしました)、そういったものを避ける知識も必要となります。

なので、個人宅への防犯カメラ導入と一口に言っても考える要素は多岐に渡るため、そういう部分でのノウハウは不可欠ですね。そういったサポートについても、私の方で協力できればと考えています。