北野洋一と観音寺市政を考える会
観音寺市長・市議会議員選挙から1ヶ月ほどが経ち、そろそろ総括として、様々なことをまとめなければいけないなということで、重い腰を上げて、今回の選挙に関する全てを、書ける限りにおいて書き起こしたいと思います。
この辺り、投票日の翌日に生配信動画で一通りご説明申し上げたものの、1時間弱と長くなってしまいましたし、説明が漏れてしまっている部分もありましたので、改めて文章にて書き残そうかなと。(動画で見てやるよ、という奇特な方は、下記埋め込み動画をご一瞥していただければと)
とはいえ、全てを1ページにまとめると相当に長くなってしまい、結局読んでいただけないような気もしますので、ひとまずこのページを目次として立ち上げました。
以下に、各テーマのページへリンクを張っていきますので、好きなところからお読みいただければ幸いです。
人間を生きにくくする規範その全てを振り払う源泉は “怒り” よ兎 -野性の闘牌- 8巻より
人間を生きにくくする規範その全てを振り払う源泉は “怒り” よ
と、いきなり好きなマンガの一つである『兎 -野性の闘牌-』からフェネック(キツネ) のセリフを引用させていたたきましたが、まさにこの「怒り」が、私を立候補に向かわせました。
何に対しての怒りか。それはもちろん、折に触れて何度も述べてきた「ゲーム条例」とその制定過程に対して、です。
香川県在住でこの問題に詳しい方ならご承知のこととは思いますが、2020年に香川県で成立した通称「ゲーム条例」は、その内容もさることながら、パブリックコメント水増し疑惑や密室・非公開での審議、強引な採決等から、民主主義を愚弄していると評価されることもある条例です。
事実、私自身も香川県在住のITエンジニアという立場で、県外のエンジニアの方とお話しをする機会がありますが、あいさつをさせていただいた第一声で「ああ、あのゲーム条例の(笑)」とか「香川県は民主主義に挑戦するという大胆な取り組みをされていますね(笑)」といったような言葉を度々いただきました。
もちろん、そのような言葉を発する方に悪気はなく、ちょっとした冗談なのだとは思いますが、IT業界の最先端で活動している感度の高い方々からは、香川県がそういうところに見えていたということでしょう。
私もゲーム条例に対しては反対のパブリックコメントを送り、条例案が可決されないよう行動を取っていたつもりでしたが、パブリックコメント水増し疑惑や密室での協議など、およそ真っ当とは思えない手段によって決議されたことに対し、苦々しい思いを抱いていました。
そんな折、観音寺市の白川市長(2021年6月当時) が引退され、その後に佐伯県議(同) が実質の後継者として立候補すると報じられます。佐伯氏については名前に聞き覚えがあり、改めて確認したところ、ゲーム条例に対して、委員という立場で大きく関与していたことが判明しました。
折りしも2021年6月、坂出市長に当選した有福氏も自民県政会に所属する元県議として、ゲーム条例に賛成した人物です。それに続いて11月に行われる観音寺市長選挙でも、ゲーム条例賛成派が有力候補として立候補する……。そのことに、私は危惧の念を抱きました。
もし、各地方都市のトップが続々とゲーム条例賛成派で占められてしまえば、そういった市町村からはゲーム条例に反対する流れは起きなくなってしまうのではないか?
様々なゲームとのコラボ企画や、既に進んでいる案件も潰されてしまうのではないか?
すでにゲーミフィケーションなど、ゲームを活用した学習等に萎縮効果が起こっているのに、それが一層ひどくなってしまうのではないか?
……それを食い止めるために、自分はどうすればいいのだろうか。
2021年5月頃から悩みに悩み、そしてようやく、6月に結論を出します。
そうだ、俺が市長選に立候補すればいい、と。
おそらく、自分が立候補しても勝てはしないだろう。しかし、ゲーム条例の問題点を広く訴えることはできるだろうし、既存の市政とは一線を画す政策案もある。勝てないまでも、せめて供託金が還ってくる程度の戦いができれば……。
こうして私は、ゲーム条例への怒りを源泉とした、無謀な戦いを決断したのです。